映画学研究会の佐藤です。
私たち映画学研究会のメンバーは、早稲田大学大学院 文学研究科 演劇映像学コースにおいて、特に映画学を専攻する大学院生で構成されています。
演劇映像学コースでは、現在、武田潔先生、小松弘先生による二つの演習が開講されていますが、今回は私の所属する武田ゼミの授業内容や雰囲気についてご紹介したいと思います。
武田ゼミでは主に映画理論研究、特に「映画における自己反省作用」を中心的テーマとして、英語およびフランス語の文献の購読を行っています。
本年度購読している文献は、
Stanley Cavell, The World Viewed (Enlarged Edition), Cambridge (Mass.), Harvard University Press, 1979.
です。
キャベルの――特に青年期の――映画体験が色濃く反映され、また「映画における自己反省作用」や「ジャンル研究」など広大な理論的・映画史的射程範囲を持つ本書は、いわゆる大文字の「映画史」とキャベル自身の「映画体験」、そして二十年そこそこしか生きていない私自身の「映画体験」との齟齬や融和を体験できる、きわめて刺激的なテクストです。この齟齬と融和は、先生にも大きな影響を与えているようで、ゼミ生の発表を受けて、キャベルや先生自身の「映画体験」について熱く語ります。
基本的に、毎週一人の発表者が持ち回りのテクストに関して、レジュメや映像資料を用いて発表するという形式をこのゼミでは取っています。真剣にときに和気あいあいと、映画理論における諸問題について議論を重ねています。
佐藤圭(日本映画、特に50年代の溝口健二作品の研究。作品のスタイルとその同時代や欧米の映画研究における受容の諸問題について)
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